|
幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)
|

|
| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
|
| 人気ランキング: | 14688 位
|
| 発送可能時期: | 下記ボタンを押して納期をご確認下さい。
|
| 参考価格: | ¥ 819 (消費税込)
|
ご購入前のご注意
|
当ホームページはアマゾンウェブサービスにより運営しています。
商品販売はすべてアマゾンの取り扱いです。最新価格、製品情報はボタンを押してご確認下さい。
|
|
偽りの明治維新?
明治初期の「解放令」に民衆が反発して被差別部落を襲撃したのも、
前近代の民衆社会が「成熟」していたことの証なんでしょうか?
この本はまず結論ありきで、それを証拠立てるために
エピソードが羅列されるという感じです。
「幕府はすばらしかった、薩長は卑怯で非情だった、
江戸時代の民衆は豊かで、開国によりさらに富んだ」
その主張に都合の良い事実は過大に書かれ、都合の悪い事実には
まったく触れられません。
それ以前に著者は上記の主張に関わるエピソードに紙幅を費やし、
メインストリームである国内政治権力の移動と盛衰の描写については
通説俗説の枠を出ておらず、事実関係にも不正確な点があり、
はっきり言えば、いい加減です。
徳川幕府が著者の主張するとおり「成熟」したすばらしいものだったら、
なぜ倒れたのか。
この本を読んでも理解はできないと思います。
著者がどんなに19世紀西洋人のごとく
有色人種の「半未開」を賞賛し、
その中で危機感と向上心を抱いて「開化」をめざした
者たちを非難しようと、明治維新が日本を救ったことは否定できません。
少なくとも「通史」として岩波新書のブランドを背負うに足る
書物だとはとても思えません。
(ある意味岩波にふさわしいのか?)
愚者は経験に学び、知者は歴史に学ぶ
B29に竹槍で挑む、などと強弁して憚らぬ輩がいた。黒船の号砲に「尊皇攘夷」と吹き
上がる輩がいた。今日も、外資やグローバリゼーションの接近に対して単調な品格や武士道を
語る(否、騙る?)輩が後を絶たない。
しかし、そのような己の無謬を信じて疑わぬ原理主義者たちをよそに、「夷を以って夷を
制す」したたかさで、外国と渡り合った男たちもいた。彼らはその論理能力によって「夷」と
正面から向き合い、自国の国益もその論理に従って思索した。「黒土も辞さず」は真に政治を
担うべき資質の著しい欠如の証明。幕末の日本、論理を語る彼らの姿勢はまさに国士たる
振る舞い、実に胸のすくような思いがする。
井上氏が本書において提示した開国から維新へと向かう歴史観はいかにも野心的、それこそ
議論や異存の余地は多々あろう、しかし、一定の支持に値するものと私は見受ける。
とりあえずの疑問点を私なりに一点挙げる。それは最終章のアジアをめぐる議論の説得力。
福沢諭吉が「脱亜入欧」を説いたのは、まさに中国朝鮮に例の論理的態度が欠けていたからに
他ならない。
こうした問題についても、まさに論理的、説得的な議論が興ることを望む次第。
強引、倒錯
冒頭から振るっている。
ペリーの遠征記にネルソン・マンデラの
先祖の話が載っているなど興味深い。
「未開」というのは当時の西洋の基準で
今日の視点から江戸の「半未開」を
再評価する本だという。
韓国と日本の民度を比較する。
民衆運動、一揆の強度や頻度が
韓国のほうが多く、盛んである。
だから民度が高く「未開」でないという
立論は、相当に強引である。
「乱」で民度を計るとは
治安という尺度を一切放擲する
意図であるのだろうか
外交史から見た視点としては好著であるが・・・
以前、「その時歴史は動いた」で井上氏の対ハリス交渉に関して関心したので購入した本である。その部分を読む限りでは、問題はない事はない。
但し、幕末通史として読むと問題点がありすぎる。岩波から出ているだけに、遠山茂樹が語る明治維新革命否定史観がそこはなに臭う部分もないではない。特に著者の江戸時代の考えについてはあまりいだだけない。
幕末末期の飢餓状態と収奪強化による一揆勃発について、緩やかな支配というのはトンデモにしか聞こえない。更に、考現学的な批判として明治時代の政策を否定したいようにも聞こえる。これについては、歴史の発展についてを否定されているようにも聞こえる。
なにやらイデオロギー論に引っ張られているようにも聞こえるが、論者のうがった見方であろうか?
近代史を学ぶ理由
グローバリゼーションを考えるにあたって 日本の近代史が参考になると考えたことで本書を読む機会を得た。
少子高齢化という時代を迎えて 日本の国内市場の将来性には悲観論が多い。それに対応して いかに世界でビジネスチャンスを模索するかが経営課題であるとする経営者は多い。
その図式は 近代の植民地政策に似ているものがあるのではないかと言う事が 僕の予感である。
言うまでもなく 日本の過去の植民地政策が齎したものは歴史の通りである。但し その「歴史の通り」と簡単に言っている その「歴史」とはいったいどのようなものだったのかという点は 案外掘り下げられていない。これは近現代史に時間を割かない歴史教育の問題であるとしたら 自分で勉強するしかない。
本書では 維新前の 開国を迫られた幕府の対応振りが白眉ではないかと思った。従来言われていた 弱腰で無能な幕府ではなく したたかで論理的な幕府の外交振りが読んでいて爽快感すら覚えた。
維新後の叙述に関しては 正直 ちょっと細かい点に拘泥してしまったきらいも感じた。但し 幕末ー維新にかけて活躍した政治家達の 権謀術策を描き出している筆致も見事である。
シリーズ10巻の初巻だ。これからシリーズを読んでいく楽しみが嬉しい。
岩波書店
民権と憲法―シリーズ日本近現代史〈2〉 (岩波新書) 日清・日露戦争―シリーズ日本近現代史〈3〉 (岩波新書) 大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書) アジア・太平洋戦争―シリーズ日本近現代史〈6〉 (岩波新書) 満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書)
|
|
|
|
|